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水福連携ウィンウィン 能登かき養殖で広がる

「水産業」人手確保+「障害者」働ける環境

 七尾湾の特産品「能登かき」の養殖作業を通じ、水産業と福祉分野が協力する「水福連携」の動きが広がりを見せている。能登かきの養殖や直売などを手掛ける七尾市中島町塩津の「能登風土」は今季から、市内の福祉施設と連携し障害のある人たちに働く場を提供。同町では別の業者も昨年から同様の取り組みを進めており、人手不足解消にも一役買っている。(稲垣達成)

 能登風土のかき養殖部門「三次水産牡蠣養殖場」。十月下旬の午後、同市の就労継続支援事業所「シフト」の利用者らが、専用のなたでくっついたカキ貝を一つ一つはがし、大きさごとに選別。死んだカキを取り除き、かごに詰めていった。
 同社は今季から市内の福祉施設二カ所と連携。両施設の利用者が午前と午後に分かれて、平日の四日ほど作業に訪れる。同社の谷口忍さん(48)は「一度教えれば順調にこなしてくれる。僕らは手が空き、別の作業ができる。効率よく仕事を進められて助かる」と感謝。
 シフト職員の古沢めぐみさんも「特産品の養殖に携われて栄誉なこと。地域との交流も生まれありがたい」と語る。
 同社代表の酒井光博さん(36)がカキの養殖作業と福祉分野が連携した事例を知っていたのがきっかけ。障害者福祉の発展を目指し、行政と企業、事業所を仲介する「ななお・なかのと就労支援センター」を通じて施設を紹介してもらった。酒井さんは「働く場を探す事業所にとっても、人手がほしいうちにとっても互いに助かるウィンウィンの関係」と語る。
 昨年から同市の就労継続支援事業所「えもる」に働く場を提供する山口水産(同市中島町浜田)。今季は施設利用者に昨季より多くの作業を任せている。取締役の山口翔太さん(25)は「おんぶに抱っこ。えもるの皆さんは欠かせない戦力。誰でも働ける環境を整えたい。こうした取り組みがより広がっていけば」と期待を寄せる。

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