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サンマだけでなくサケも、岩手の水揚げが震災前から99%の超大幅減

 秋の訪れを告げるサンマと、寒風とともに戻ってくるサケ。どちらもかつて何万トンもの水揚げを誇った岩手を代表する魚だったが、今年も期待を持てなさそうだ。研究機関の予想では、サンマは数が増えたが小ぶりで、秋サケはついに東日本大震災前の約1%しか回帰しない見込みだという。

 サンマは20日、大型船の棒受け網漁が解禁された。国立研究開発法人水産研究・教育機構が6、7月に漁場の北太平洋で調査した結果によると、サンマの分布量は前年の84・5万トンから198・9万トンと、2・4倍になった。ただ、成熟した1歳魚の体重は昨年より1割程度少ない80~90グラムが主体で、個体数も昨年より減ったという。

 全国さんま棒受網漁業協同組合の集計では、全国の漁獲量はこの3年過去最低を更新し続けている。昨年は前年比38%減の1万8291トン。今年は回復を期待したいが、同機構によると漁獲の主体は100~110グラムとの見通しで、加工用の小ぶりのサンマは増えても、家庭で塩焼きにして食べる大きさのサンマが取れるかどうかは不透明だ。

 さらに、船の燃料費の高騰が追い打ちをかける。昨年、漁場から比較的近い北海道の水揚げ量は1万1945トンと前年比で微増したが、岩手は2852トンで同62%減。大船渡は水揚げ本州一の座を守ったが同60%減の2471トンだった。

 同機構によると、利益が望めないとして出漁しない船が増える傾向にあるといい、資源の増加が水揚げに直結しない可能性もある。

 同じく秋の味覚・サケの水揚げも一層、厳しそうだ。県水産技術センターの予想では、今年度の秋サケは11万匹・354トンで、過去最低の413トンだった前年度の86%となり、震災前5年間の平均のわずか1・3%まで落ち込む見通し。

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