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日本海スルメイカ、数十年ぶり高値1万300円 八戸港に今季初水揚げ

日本海で今夏操業した中型イカ釣り船の船凍スルメイカ2103ケース(1ケース当たり約8キロ)が2日、八戸港に初水揚げされ、入札の結果、最高値が1ケース1万300円で取引された。市場関係者は「約30年ぶりの高さ」と驚きを隠せず、全国的なスルメイカの不漁を背景に、品薄感が価格高騰につながったとみている。

 水揚げしたのは、同港所属の第3源栄丸(183トン)。中型船の大半は7月以降の2航海目もアカイカを狙い北太平洋に出漁したが、同船は日本海のスルメイカ漁に回り、この日までに帰港した。漁労長によると、日本の排他的経済水域(EEZ)内にある大和堆たい周辺で主に操業。数量は今ひとつで、魚体も1匹160グラム前後の小型が主体だった。

 その中で、1匹320グラム前後のサイズの95ケース(約760キロ)が1万300円~1万円で取引された。八戸魚市場によると、過去の相場のデータは保管していないものの、1万円を越えるのは約30年ぶりという。

 今回の船凍スルメは加工用の「ブロック凍結」で、1匹ずつ凍らせて箱詰めする「バラ凍結」(IQF)に比べ割安の傾向にある。その中での高値に、国内の主要な産地からも驚きの声が上がった。

 山形県漁協(酒田市)の担当者は「酒田では9月中旬に1回、IQFで1万円が出たくらい。ものすごい値段だと思う」と感想。石川県漁協小木支所(能登町)の担当者は「小木港でもスルメイカの漁獲は例年の半分以下。全国的に取れていない」と高値の背景を推察した。

 日本海では現在、全国の中型イカ釣り船約60隻が操業中。第3源栄丸も6日に再び日本海へ向かう見込み。

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