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福島沖のコウナゴ、今季も絶望的 引き網調査の採捕73匹どまり

 近年記録的不漁が続く福島県沖のコウナゴについて、県水産海洋研究センター(いわき市)が生息分布を確認するため1月25日~3月1日に計50カ所で実施した引き網調査で、採捕数が計73匹にとどまったことが分かった。福島沖のコウナゴの漁獲量はかつて数万トン規模を誇ったが、今季も水揚げは絶望的な状況だ。

 調査は県内各地の漁協の協力を得て、3~4月の水揚げ時期の前に毎年実施している。最も多く取れたのはいわき市沖の4カ所で実施した2月22日で、計51匹だった。

 2013年まで同時期に100~1000匹が取れていた浪江町の請戸沖では、3カ所の調査で計9匹のみ。コウナゴはほとんどいなかったが、多数のオキアミが取れたという。

 コウナゴの不漁は全国的な傾向で、海水温の上昇などが影響しているとの見方もあるが、明確な原因は特定できていない。福島沖のコウナゴの漁獲量は17年に1076トンあったのが19年にゼロになり、その後全く取れなくなった。

 同センターによると、今年は冷たい親潮の南下が例年より早く、福島沖は昨年より水温が低下傾向にあるが、現時点で資源回復の兆候はみられない。担当者は「状況は厳しいままと言わざるを得ない。今後も生育環境を注視していく」と話す。

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