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大ぶり濃厚、鍋にもぴったり 「今年は上出来」播磨灘のカキ 水揚げ間もなく最盛期

 兵庫・播磨灘で育まれたカキの水揚げが、間もなく本格シーズンを迎える。昨季は新型コロナウイルス感染拡大に伴うイベント中止や飲食店の休業などで出荷が落ち込み、貝毒とのダブルパンチに見舞われた時期もあったが、今季は消費も例年並みに戻りそうだという。冷え込みとともに高まるカキ人気に、水産会社などの関係者も期待を寄せている。

 姫路(網干・坊勢)、たつの(岩見・室津)、相生、赤穂の6漁協が生産するカキは半年から1年半で成長し、くせがなく加熱しても縮みにくいのが特長とされる。昭和初期に相生湾と坂越湾で垂下式の養殖試験が始まり、1970年代に本格化。その後、坊勢、網干、室津、岩見の各漁協に広がった。2020年の県内水揚げ量(殻付き)は約9200トンで、広島、宮城、岡山に次ぐ。

 相生湾では夏は湾内部の陸地に近い場所で育て、8月下旬に潮通しの良い沖にカキ筏(いかだ)を移す。水揚げは10月中旬に始まり、相生カキ養殖生産協議会の田中重樹会長(60)は「鍋に入れても縮まない大ぶりの身で、成育も順調。去年の分まで消費が伸びてほしい」と声を弾ませた。

 赤穂市坂越の坂越港でも、直売所や飲食店には週末を中心に既に多くの人が詰め掛けている。光栄水産の大河護さん(35)は「今年は台風被害もなく餌も豊富で出来が良い。飲食店からの発注も例年並みに戻り、消費の回復を実感しています」と笑顔を浮かべた。

 播磨灘を望む高台にあるたつの市御津町室津の「道の駅みつ」では、生ガキや加工品の土産物販売に加え、焼いたり蒸したりできる飲食エリアも大人気。担当者は「冬の間、多くのお客さんを呼び込む主力商品。感染症対策をしながら、季節の味を存分に堪能してほしい」と売り込む。

 各漁協などが企画し、コロナ前までは大勢の来場者でにぎわってきた各地の「カキ祭り」開催はいまだ不透明な状況だが、豊かな海の恵みは着実に成長を続けている。出荷は来年春先まで続く。

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