【北海道】北洋の日本200カイリでのサケ・マス流し網漁の初水揚げが12~13日、根室市の歯舞漁港などであった。トキシラズと呼ばれる脂が乗った回遊中のシロザケの漁獲は少なかったが、初競り値はコロナ禍で低迷した昨年から大幅に持ち直した。

 

 歯舞漁港では、14トン以下の小型漁船5隻がシロザケ0.2トン、カラフトマス0.4トンなどを水揚げした。しけで漁を2日間に短縮したこともあり、不振だった昨年の計約1トンを割り込むきびしさ。一方、13日朝の初競りで、シロザケの高値は1キロ当たり7560円と、昨年の同2484円の3倍強に上がった。市場関係者は「値は漁のはしりにふさわしいが、魚の少なさとコロナ禍の影響が薄まったおかげ。早く安定した漁獲が続いてほしい」と話していた。